状況によっては、既存のApp Gatewayを別のホストまたはシステムに移行する必要がある場合があります。ここでは、App Gatewayのシステムを移行方法について説明します。
- App GatewayはLinuxでのみ実行できるため、新しいホストがLinuxオペレーティングシステムが利用できることをご確認ください(Ubuntu 20.04の利用を推奨)。
- 新しいホストに、最新のDocker Engine for server がインストールされていることを確認します。
- 詳しくは公式ドキュメント https://docs.docker.com/engine/install/ でご覧いただけます。
- 新しいホストに最新のDocker Compose がインストールされていることを確認します。
- 詳しくは公式文書 https://docs.docker.com/compose/install/ でご覧いただけます。
- 新しいホストが国際標準NTPで時刻を同期するように設定されていることを確認します。時刻同期の方法は、様々なパッケージを用いて可能でお客様毎に好みの方法で対応可能です。
- 古いホストのApp Gatewayシステムが停止していることを確認します。
・App Gatewayシステムの停止
docker-compose -f /etc/cyolo/config/docker-compose.yml down
docker-compose -f /etc/safous/user-portal/docker-compose.yml down
docker ps -a - テナント(https://login.<tenant>.ztna.safous.com など) を開き、ユーザーポータルへのWeb アクセスを確認します。ユーザーポータルにアクセスできない場合は、前のコマンドが正しく実行されていることを意味します。
- App Gatewayシステムがある古いホストの、これらのディレクトリをバックアップする必要があります。
・/etc/cyolo このコマンドを実行してください
tar -zcvf<BACKUP_FILE_NAME>.tar.gz -C /etc cyolo
tar -zcvf<BACKUP_FILE_NAME>.tar.gz -C /etc safous
tar -zcvf<BACKUP_FILE_NAME>.tar.gz /blobs ・crontab このコマンドを実行し、アウトプットされた情報をコピーしてローカルPCのメモ帳に貼り付けてください。
sudo crontab -l -u root - 次に、以下コマンドを使用して、古いホストから新しいホストにすべてのtar バックアップファイルをコピーします。
scp<BACKUP_FILE_NAME>.tar.gz<USERNAME>@<NEW_HOST_IP>:<DEST_PATH> - すべてのバックアップファイルが古いホストから新しいホストにコピーできたら、すべてのバックアップファイルの圧縮を解除し、古いホストと同じ目的のディレクトリパスに配置する必要があります。crontabについては、ローカルPCから内容をコピーし、新しいホストのcrontabに貼り付けます。
・/etc/cyolo このコマンドを実行してください
tar -zxvf<BACKUP_FILE_NAME>.tar.gz -C /etc/
tar -zxvf<BACKUP_FILE_NAME>.tar.gz -C /etc/
tar -zxvf<BACKUP_FILE_NAME>.tar.gz -C / ・crontab 以下のコマンドを実行し、7でコピーしておいたcrontabの内容を貼り付けてください。
sudo crontab -e -u root - 以下コマンドを実行して、新しいホストでApp Gatewayシステムを実行します。
docker-compose -f /etc/cyolo/config/docker-compose.yml up -d
docker-compose -f /etc/safous/user-portal/docker-compose.yml up -d - App Gatewayコンテナが適切に動作していることを確認します。
docker ps -a - 5 ~10分待ってから、https://login.<tenant>.ztna.safous.com などのテナントを開き、ユーザーポータルへのWeb アクセスを確認します。ユーザーポータルに再びアクセスし、正常にログインできるかご確認ください。
- これで古いホストを完全に廃止することができます。